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相続相談は、悩みの内容によって適切な相談先が変わります。
遺産分割でもめているなら弁護士、相続税が不安なら税理士、不動産の名義変更なら司法書士というように、最初の窓口を間違えないことが大切です。
この記事では、相続相談の相談先、無料相談できる窓口、弁護士・税理士・司法書士・行政書士の違い、相談前に準備する資料をわかりやすく解説します。
・相続相談は、悩みの内容に合わせて弁護士・税理士・司法書士・行政書士を選びます
・無料相談は便利ですが、相談時間や対応範囲に限りがあるため、事前準備が重要です
・相続税の申告期限は、国税庁によると相続開始を知った日の翌日から10か月以内です
・不動産を相続した場合は、法務局によると令和6年4月1日から相続登記の申請が義務化されています
相続相談は内容に合った専門家を選ぶことが大切

相続相談では、「どこに相談するか」を最初に整理することが重要です。
相続には、遺産分割、相続税申告、不動産の相続登記、預貯金や株式の名義変更、相続放棄など複数の手続きがあります。
それぞれ扱う専門家が異なるため、相談内容に合わない窓口に行くと、改めて別の専門家を探すことになりかねません。
たとえば、相続人同士で意見が対立している場合は、交渉や代理対応が必要になるため弁護士への相談が適しています。
一方で、相続税がかかるかどうか、申告が必要かどうかを確認したい場合は税理士に相談するのが基本です。
まずは自分の悩みが「争い」「税金」「登記」「手続き」のどれに近いかを整理しましょう。
ケース別|相続相談先の早見表

相続相談の窓口に迷ったら、まずは以下の表で相談先の目安を確認してください。
複数の悩みが重なっている場合は、ワンストップで他士業と連携できる専門家や、相続に強い事務所を選ぶと進めやすくなります。
| 相談したい内容 | 主な相談先 | 理由 |
|---|---|---|
| 遺産分割でもめている | 弁護士 | 相続人との交渉や調停、審判への対応が必要になるため |
| 相続税がかかるか不安 | 税理士 | 申告要否、財産評価、特例適用を確認できるため |
| 不動産を相続した | 司法書士 | 相続登記の申請を依頼できるため |
| 戸籍収集や書類作成を進めたい | 行政書士 | 相続関係説明図や遺産分割協議書などの作成を相談しやすいため |
| 相続放棄をしたい | 弁護士・司法書士 | 家庭裁判所への申述手続きが必要になるため |
| 何から始めるかわからない | 相続に強い専門家・自治体の無料相談 | 状況整理と相談先の切り分けができるため |
相続相談できる主な無料相談先

相続相談は、無料で利用できる窓口もあります。
ただし、無料相談は時間が限られていたり、個別の書類作成や代理対応まではできなかったりする場合があります。
相談前に「何を聞きたいのか」「どこまで対応してもらえるのか」を確認しておきましょう。
市区町村の無料相談
市区町村では、弁護士や司法書士などによる無料相談を実施していることがあります。
身近な窓口で相談しやすい一方、開催日や相談時間が限られるため、具体的な手続きを進める前の最初の相談として活用するとよいでしょう。
法テラス
費用面が不安な場合は、法テラスの無料法律相談を検討できます。
ただし、利用には収入や資産などの要件があるため、誰でも無条件で使えるわけではありません。
遺産分割や相続放棄など、法律問題として整理が必要な場合に向いています。
詳しくは法テラス「無料法律相談・弁護士等費用の立替」をご確認ください。
税務署
相続税の制度や申告書の提出先について確認したい場合は、税務署や国税局電話相談センターを利用できます。
国税庁によると、相続税の申告書の提出先は、原則として被相続人の住所地を所轄する税務署です。
個別の節税提案や財産評価の代行まで希望する場合は、税理士への相談が必要です。
法務局
不動産の相続登記については、法務局で手続きや申請書類を確認できます。
法務局によると、令和6年4月1日から相続登記の申請が義務化されています。
自分で申請することもできますが、戸籍の読み取りや遺産分割協議書の確認が難しい場合は司法書士に相談しましょう。
詳しくは法務局「相続登記・遺贈の登記の申請をされる相続人の方へ」をご確認ください。
弁護士・税理士・司法書士・行政書士の違い

相続相談では、専門家ごとの対応範囲を理解しておくことが大切です。
同じ「相続に強い専門家」でも、できる業務と得意分野は異なります。
以下の表で主な違いを確認しましょう。
| 専門家 | 主な相談内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 弁護士 | 遺産分割、相続トラブル、相続放棄、調停・審判 | 相続人間で争いがある、または争いになりそうな場合 |
| 税理士 | 相続税申告、財産評価、節税、税務調査対応 | 相続税がかかる可能性がある場合 |
| 司法書士 | 相続登記、法定相続情報、相続放棄書類の作成支援 | 不動産を相続した場合 |
| 行政書士 | 戸籍収集、遺産分割協議書、金融機関手続きの書類作成 | 争いがなく、書類作成や手続き整理を進めたい場合 |
遺産分割でもめているなら弁護士
相続人同士で遺産の分け方について意見が合わない場合は、弁護士に相談しましょう。
弁護士は、代理人として相手方と交渉したり、遺産分割調停や審判に対応したりできます。
感情的な対立がある場合は、早い段階で弁護士に相談することで、話し合いの方向性を整理しやすくなります。
相続税が不安なら税理士
相続税がかかるかどうか、申告が必要かどうかを確認したい場合は税理士に相談します。
相続税では、不動産評価や小規模宅地等の特例、配偶者の税額軽減など、専門的な判断が必要になることがあります。
特例を使うことで納税額がゼロになる場合でも、申告が必要なケースがあるため注意が必要です。
不動産の相続登記なら司法書士
土地や建物を相続した場合は、相続登記が必要です。
相続登記は司法書士に依頼でき、戸籍の確認、遺産分割協議書の内容確認、登記申請まで相談できます。
相続登記については「不動産の名義変更(相続登記)」でも詳しく紹介しています。
書類作成や銀行手続きなら行政書士
相続人同士で争いがなく、戸籍収集や遺産分割協議書の作成、銀行口座の解約手続きなどを進めたい場合は行政書士に相談できます。
ただし、紛争性がある場合の交渉や代理対応、相続税申告、不動産登記の代理は別の専門家の領域です。
依頼前に対応できる範囲を確認しましょう。
相続相談の前に準備しておくもの

相続相談では、資料が多いほど具体的なアドバイスを受けやすくなります。
ただし、すべての書類がそろっていなくても相談は可能です。
まずは手元にある資料を集め、わからない点をメモしておきましょう。
| 資料 | 確認できること |
|---|---|
| 戸籍謄本・家族関係がわかるメモ | 相続人の範囲、法定相続分 |
| 預貯金通帳・残高証明書 | 金融資産の内容 |
| 固定資産税納税通知書・登記事項証明書 | 不動産の有無、所在地、評価の手がかり |
| 遺言書 | 遺産分割の方針、検認の要否 |
| 借入金や未払い金の資料 | 債務控除、相続放棄の検討 |
相続人がわかる資料
相続人を確認するためには、戸籍謄本などが必要になります。
相談段階では、家族構成を書いたメモでも構いません。
被相続人、配偶者、子ども、兄弟姉妹などの関係を整理しておくと、相談がスムーズです。
相続財産がわかる資料
預貯金、不動産、有価証券、生命保険、借入金など、財産と債務がわかる資料を用意しましょう。
相続税がかかるかどうかは、財産の総額と基礎控除額の関係で判断します。
相続税の基礎控除については「相続税の基礎控除」で詳しく紹介しています。
遺言書や借金に関する資料
遺言書がある場合は、相談時に必ず伝えましょう。
自筆証書遺言の場合、家庭裁判所での検認が必要になるケースがあります。
また、借金が多い場合は相続放棄の検討が必要になるため、請求書や借入明細も確認しておくことが大切です。
相続相談にかかる費用

相続相談の費用は、無料相談、有料相談、正式依頼で大きく変わります。
無料相談では方向性の確認が中心になり、個別の書類作成や申告、登記、交渉まで依頼する場合は費用が発生します。
契約前に、どこまでが無料で、どこから有料になるのかを確認しましょう。
| 段階 | 費用の目安 | 確認できること |
|---|---|---|
| 無料相談 | 0円 | 相談先の方向性、手続きの概要、依頼の必要性 |
| 有料相談 | 30分5,000円から1万円程度が目安 | 個別事情に踏み込んだ助言、資料確認 |
| 正式依頼 | 手続き内容や財産額により変動 | 申告、登記、書類作成、代理対応など |
初回無料相談で確認できること
初回無料相談では、相続手続きの全体像や、どの専門家に依頼すべきかを確認できます。
一方で、複雑な財産評価や税額計算、相手方との交渉方針などは、有料相談や正式依頼が必要になることがあります。
無料相談を有効に使うには、聞きたいことを3つ程度に絞るのがおすすめです。
正式依頼した場合の費用
正式依頼の費用は、依頼内容によって異なります。
相続税申告は財産額や不動産の数、相続人の人数によって変動し、相続登記は不動産の数や評価額、登録免許税によって費用が変わります。
費用だけで判断せず、対応範囲、実績、説明のわかりやすさをあわせて確認しましょう。
相続相談で失敗しない専門家の選び方

相続相談では、専門家の資格だけでなく、相続分野の実績や他士業との連携体制も確認しましょう。
相続は税務、法律、登記、書類作成が重なるため、1人の専門家だけでは対応しきれない場面があります。
はじめから連携体制がある事務所を選ぶと、相談先を何度も探す手間を減らせます。
相続の実績があるか確認する
税理士、弁護士、司法書士であっても、すべての人が相続を得意としているわけではありません。
相談時には、相続税申告、遺産分割、相続登記など、自分の悩みに近い案件の実績があるか確認しましょう。
相続税の相談では、土地評価や特例適用の経験も重要です。
複数の専門家と連携できるか確認する
相続税申告は税理士、相続登記は司法書士、紛争対応は弁護士というように、相続では複数の専門家が関わることがあります。
事務所内または提携先に他士業がいるかを確認すると、必要な手続きへスムーズにつなげられます。
特に不動産と相続税が関係するケースでは、税理士と司法書士の連携が重要です。
費用や対応範囲が明確か確認する
相続相談でトラブルになりやすいのが、費用と対応範囲の認識違いです。
見積もりには、基本報酬、追加報酬、実費、対象外の業務が含まれているかを確認しましょう。
説明が曖昧な場合は、その場で契約せず、複数の専門家を比較することも大切です。
相続税の申告が不安な場合は早めに相談する

相続税がかかる可能性がある場合は、できるだけ早く税理士に相談しましょう。
国税庁によると、相続税の申告は、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に行うことになっています。
申告期限までに申告しなかった場合や、実際より少ない金額で申告した場合は、加算税や延滞税がかかる場合があります。
詳しくは国税庁「相続税の申告と納税」をご確認ください。
相続税申告では、財産の洗い出し、評価、遺産分割、申告書の作成、納税までを期限内に進める必要があります。
特に不動産がある場合や、相続人が複数いる場合は時間がかかりやすいため、四十九日法要が終わった頃を目安に相談を始めると安心です。
相続税申告の必要書類については「相続税申告の必要書類一覧」でも詳しく紹介しています。
相続アシストなら相続税申告と周辺手続きをまとめて相談できる

相続税申告や手続きの負担が大きい場合は、相続アシストへの相談もご検討ください。
相続アシストは、税理士法人SWATSが運営する相続専門サービスです。
相続税申告を中心に、必要に応じて弁護士や司法書士とも連携しながら、相続手続きを進められます。
相続では、税金だけでなく、不動産の名義変更、戸籍収集、遺産分割の整理などが同時に発生することがあります。
複数の窓口を自分で探すのが負担な場合は、相続税申告と周辺手続きをまとめて相談できる体制があると安心です。
詳しくは相続アシストをご確認ください。
相続相談に関するよくある質問

相続相談では、無料相談の範囲や相談のタイミングについて疑問を持つ方が多くいます。
ここでは、よくある質問に回答します。
相続相談は無料でできますか?
無料で相談できる窓口はあります。
自治体、法テラス、専門家事務所の初回無料相談などが代表例です。
ただし、無料相談で対応できる範囲は限られるため、具体的な書類作成や申告、代理対応を依頼する場合は費用が発生するのが一般的です。
まだ相続が発生していなくても相談できますか?
相続発生前でも相談できます。
生前対策、遺言書、家族信託、相続税の試算などは、早めに相談するほど選択肢を広げやすくなります。
将来の相続税が不安な場合は、財産内容と家族構成を整理して税理士に相談するとよいでしょう。
家族に内緒で相談できますか?
相談自体は、家族に内緒で行える場合があります。
ただし、正式な手続きでは他の相続人の同意や書類が必要になる場面もあります。
秘密にしたい事情がある場合は、最初に専門家へ伝えて、どこまで対応できるか確認しましょう。
相談だけして依頼しなくても大丈夫ですか?
相談だけで終えても問題ない場合がほとんどです。
ただし、無料相談の目的は、手続きの方向性や依頼の必要性を確認することです。
複雑な判断が必要な場合は、有料相談や正式依頼を検討しましょう。
オンラインで相続相談できますか?
オンライン相談に対応している専門家事務所も増えています。
遠方に住んでいる場合や、忙しくて来所が難しい場合は、電話やオンライン面談に対応しているか確認しましょう。
ただし、原本確認や署名押印が必要な手続きでは、郵送や対面対応が必要になることもあります。
まとめ

相続相談は、悩みの内容に合った相談先を選ぶことが大切です。
遺産分割でもめている場合は弁護士、相続税が不安な場合は税理士、不動産の相続登記は司法書士、書類作成や手続き整理は行政書士が主な相談先になります。
無料相談を利用する場合でも、相談時間や対応範囲に限りがあるため、資料と質問を整理しておきましょう。
相続税申告には10か月以内という期限があり、不動産を相続した場合は相続登記の義務化にも注意が必要です。
相続税や手続きの負担が不安な場合は、早めに専門家へ相談し、必要な手続きを整理して進めましょう。

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