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墓じまいとは?手続きの流れ・費用相場・トラブル回避の注意点を解説

公開日:2026/06/22
更新日:2026/06/23
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目次

墓じまいとは、現在のお墓を撤去・解体して更地にし、取り出した遺骨を別の場所に移して供養し直す一連の手続きを指します。
お墓の承継者不足や、遠方で管理が難しいといった理由から、墓じまいを検討する方が増加傾向にあります。

この記事では、墓じまいの具体的な手続きの流れや費用相場、親族や寺院とのトラブルを避けるための注意点を網羅的に解説します。

・墓じまいは「お墓をなくすこと」ではなく、遺骨を新しい供養先へ移し、将来の管理負担を軽減するための手続きです。

墓じまいとは?後悔しないために知っておきたい基礎知識

墓じまいとは?後悔しないために知っておきたい基礎知識

墓じまいは、単にお墓をなくすことではありません。
大切なご先祖様の遺骨を、将来にわたって供養し続けるための前向きな選択肢です。
しかし、進め方には法律上のルールがあり、関係者への配慮も欠かせません。

後悔しないためには、墓じまいの正確な意味や、永代供養とは何かといった関連知識を事前に理解しておくことが大切です。

そもそも墓じまいとは?お墓の引っ越し(改葬)のこと

墓じまいとは、現在使用しているお墓を撤去・処分し、遺骨を別の場所へ移すことを指します。
法律上は「改葬」と呼ばれ、自治体から許可を得る必要があります。
具体的には、墓石を解体して墓所を更地に戻し、墓地の管理者に敷地を返還します。

そして、取り出した遺骨は、永代供養墓や納骨堂、樹木葬といった新しい供養先へ移します。
単に墓をなくすだけでなく、遺骨の供養を継続するための引っ越しと捉えるのが正しい理解です。

墓じまいを検討する人が増えている3つの理由

墓じまいを検討する人が増えている背景には、主に3つの理由があります。
なぜ今、墓じまいが注目されているのか、その傾向を理解することが重要です。

第一に、少子高齢化による継承者不足です。
お墓を継ぐ子どもがいない、あるいは娘だけで嫁いでしまい、実家のお墓を管理する人がいなくなるケースが増加しています。

第二に、お墓が遠方にあることです。
地方から都市部へ移り住む人が増え、故郷のお墓の管理が物理的に困難になっています。

第三に、高齢化によりお墓の管理自体が負担になるケースです。
年齢を重ね、お墓参りや掃除が体力的に難しくなることも、墓じまいを考える大きな理由です。
これらの理由から、管理が不要な供養方法へ切り替える人が増える傾向にあります。

墓じまいの全手順を8ステップで徹底解説

墓じまいの全手順を8ステップで徹底解説

墓じまいの手続きは、親族との話し合いから始まり、行政手続き、墓石の撤去、新しい供養先への納骨まで多岐にわたります。
全体的な流れを把握することで、計画的に進めることが可能です。

必要な期間は、スムーズに進めば2〜3ヶ月程度ですが、関係者との調整や書類の準備に時間がかかると半年から1年以上の日数を要することもあります。

ここでは、墓じまいに必要なものを整理しながら、具体的な手順を8つのステップに分けて解説します。

ステップ1:親族間の合意形成とトラブル防止の話し合い

墓じまいを始める前に最も重要なのが、親族間の合意形成です。
お墓は個人の所有物ではなく、先祖代々受け継がれてきた家にとって大切なものです。
そのため、墓じまいを進める前には、親戚や兄弟姉妹、特に長男やお墓の相続に関わる可能性のある人々に必ず相談しましょう。

何も相談せずに進めると、後から「聞いていない」と反対され、深刻なトラブルに発展する可能性があります。
墓じまいを考える理由や、今後の供養方法について丁寧に説明し、全員の理解と納得を得ることが、円満に進めるための第一歩です。

ステップ2:現在の墓地の管理者に墓じまいの意向を伝える

親族の合意が得られたら、次にお墓がある寺院や霊園の管理者に墓じまいをしたい意向を連絡します。
これまでお墓を管理してもらったことへの感謝を伝え、丁寧な姿勢で相談することが大切です。
特に寺院墓地の場合、墓じまいはそのお寺の檀家をやめる「離檀」を意味します。

長年のお付き合いがある場合は、一方的な通知ではなく、直接出向いて事情を説明するのが望ましいでしょう。
この段階で、墓石の撤去工事を行う石材店の指定があるかどうかも確認しておくと、後の手続きがスムーズに進みます。

ステップ3:遺骨の新しい受け入れ先(改葬先)を決定する

墓じまい後の遺骨の行き先、つまり新しい納骨先を決定します。
この決定は、後の行政手続きで受入証明書を発行してもらうために不可欠です。
受け入れ先の選択肢は多様で、永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨、手元供養などがあります。

それぞれの特徴や費用、管理方法を比較検討し、自分たちのライフスタイルや故人の意向に合った供養方法を選びましょう。
現地見学に行き、施設の雰囲気や管理状況を直接確認することも重要です。
この段階で新しい納骨先を確定させておく必要があります。

ステップ4:墓じまいを依頼する石材店や代行業者を選ぶ

墓石の解体・撤去工事を依頼する石材店や、手続きの代行を依頼する専門業者を選びます。
寺院や霊園によっては提携の石材店が指定されている場合もありますが、指定がなければ自分で探すことになります。

複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなくサービス内容や実績を比較検討することが重要です。
見積もりでは、墓石の撤去費用、運搬費用、整地費用などが含まれているか、追加料金が発生する可能性はないかなどを詳しく確認しましょう。
信頼できる業者を選ぶことが、トラブルを防ぐ鍵となります。

ステップ5:自治体で「改葬許可証」を取得するための書類と行政手続き

墓じまい(改葬)を行うには、現在お墓がある市区町村の役所から「改葬許可証」を取得する必要があります。
この行政手続きにはいくつかの書類が必要です。
まず、役所で「改葬許可申請書」を入手します。

次に、現在の墓地管理者から遺骨の埋葬事実を証明する「埋蔵証明書」に署名・捺印をもらいます。自治体や霊園によっては、埋葬証明書と呼ばれる場合もあります。

さらに、新しい納骨先の管理者からは、遺骨の受け入れを証明する「受入証明書」を発行してもらいます。
これら3つの必要書類を揃えて役所に提出し、審査を経て改葬許可証が交付されます。
この許可証がなければ、遺骨を取り出すことも新しい場所に納骨することもできません。

ステップ6:閉眼供養(魂抜き)を行い、遺骨を取り出す

改葬許可証が発行されたら、遺骨を取り出す前に「閉眼供養(へいがんくよう)」または「魂抜き」と呼ばれる宗教儀式を行います。
これは、墓石に宿っているとされる仏様の魂を抜き、ただの石に戻すための法要です。
通常は、お墓の前で僧侶に読経してもらいます。法事のタイミングに合わせて閉眼供養を行うケースもあります。

この儀式を経て、墓石の撤去と遺骨の取り出しが可能になります。
取り出した遺骨は、汚れがひどい場合は洗浄する「洗骨」を行ったり、新しい納骨先の規定によっては細かく砕く「粉骨」が必要になったりする場合もあります。

ステップ7:墓石を解体・撤去して墓所を更地にする

閉眼供養と遺骨の取り出しが完了したら、石材店や専門業者が墓石の解体・撤去工事を行います。
墓石や外柵などをすべて撤去し、墓所を更地の状態に戻します。
墓地は借りている土地であるため、原状回復して管理者に返還するのが原則です。

工事が完了したら、管理者に確認してもらい、墓地の使用権の返還手続きを完了させます。
これにより、現在のお墓に関するすべての手続きが終了します。
撤去された墓石は、産業廃棄物として適切に処理されます。石材店へのお礼は基本的に必須ではありませんが、丁寧に対応してもらった場合は感謝を伝えるとよいでしょう。

ステップ8:新しい供養先に遺骨を納骨する

墓じまいの最後のステップとして、新しい供養先に遺骨を納めます。
納骨の際には、自治体から発行された「改葬許可証」を新しい供養先の管理者に提出する必要があります。
この許可証がないと納骨はできません。

一般的には、納骨の際に「開眼供養」や納骨法要を行い、新しい場所で故人の供養を開始します。
これで、遺骨の埋葬が完了し、一連の墓じまいの手続きはすべて終了となります。
納骨後も、定期的にお参りを続けることが大切です。

【項目別】墓じまいにかかる費用の内訳と総額相場

墓じまいにかかる費用の内訳と総額相場

墓じまいに必要な費用は、さまざまな要素によって大きく変動します。
総額の料金だけでなく、何にどれくらいの金額がかかるのか、費用の内訳を理解しておくことで、適切な予算を立てることが可能です。

ここでは、墓じまいにかかる費用を項目別に分け、それぞれの相場を解説します。
事前に価格の内訳を把握し、計画的な資金準備を進めましょう。

墓じまいの費用総額は30万円〜300万円が目安

墓じまいの費用総額は、お墓の状況や新しい供養先の選択によって大きく異なり、一般的には30万円から300万円程度が目安です。
費用の内訳は、主に「既存のお墓の撤去費用」「寺院へのお布施」「行政手続きの手数料」「新しい納骨先の費用」の4つに大別されます。

特に、新しい納骨先にどれくらいの費用をかけるかによって総額は大きく変わります。
例えば、墓石の撤去に20万円、離檀料に5万円かかったとしても、新しい供養先が合祀墓であれば費用は抑えられ、新たにお墓を建てれば高額になります。
平均的な費用を把握しつつ、自身の状況に合わせた予算を考えることが重要です。

①墓石の解体・撤去工事にかかる費用

現在のお墓を解体・撤去し、更地に戻すための工事費用です。
一般的に、墓地の面積1平方メートルあたり8万円~15万円程度が相場とされています。
ただし、この費用は墓地の立地条件によって大きく変動します。

例えば、重機が入れないような山間部や通路の狭い場所では、手作業での解体・運搬が必要になるため、人件費がかさみ、費用は高くなる傾向があります。
また、墓石の大きさや量によっても料金は変わるため、事前に石材店に現地を確認してもらい、正確な見積もりを取ることが不可欠です。

②閉眼供養や離檀のお布施(離檀料)

寺院墓地からお墓を移す際には、宗教的な儀式や手続きに伴う費用が発生します。
まず、墓石から魂を抜く「閉眼供養」のお布施として、僧侶に3万円~10万円程度を包むのが一般的です。

さらに、その寺院の檀家をやめる「離檀」に伴い、これまでお世話になった感謝の気持ちとして「離檀料」を渡す慣習があります。
離檀料に法的な支払い義務や決まった金額はありませんが、一般的には法要1回分のお布施(3万円~20万円)や、お寺へのお礼として、お寺との関係性に応じてそれ以上の金額を包むことが多いです。
のし袋の表書きは「御布施」とし、供養料としてお渡しします。

③改葬許可申請などの行政手続きで発生する手数料

墓じまい(改葬)に必要な行政手続き自体にかかる費用は、比較的少額です。
自治体の役所で「改葬許可申請書」を提出する際に、数百円から1,500円程度の発行手数料が必要になる場合があります。

この手数料は自治体によって異なり、無料の場合もあります。
また、埋葬されている遺骨の人数分の申請が必要な自治体もあり、その場合は人数に応じた手数料がかかります。
その他、戸籍謄本など添付書類の取得費用が別途発生することもありますが、手続き全体で見れば大きな負担となる金額ではありません。

④新しい納骨先で必要になる費用(永代供養料など)

墓じまいの総費用は30万円から250万円が相場とされており、その中で新しい納骨先の費用も大きな割合を占めます。
選択する供養方法によって金額は大きく異なります。

承継者が不要な「永代供養墓」は、遺骨の安置方法によって10万円~150万円程度が相場です。
屋内で管理される「納骨堂」は10万円~150万円、樹木を墓標とする「樹木葬」は5万円~150万円ほどが目安となります。
新たに墓石を建てる場合は100万円以上かかることもあります。
これらの費用には、永代供養料や管理費、納骨法要のお布施などが含まれます。

墓じまいの費用をできるだけ抑える3つの方法

墓じまいの費用は高額になることもありますが、いくつかの工夫で負担を軽減することが可能です。
一つ目は、複数の石材店から見積もりを取ることです。
工事費用やサービス内容を比較検討することで、適正価格で信頼できる業者を選べます。

二つ目は、新しい供養先の費用を抑えることです。
例えば、永代供養墓の中でも、個別の安置期間を設けずに最初から他の遺骨と一緒に祀る「合祀」を選ぶと、費用を大幅に抑えることができます。

三つ目は、自治体の補助金制度を確認することです。
数は少ないですが、一部の自治体では無縁墓の増加対策として墓地の返還者に補助金を交付している場合があります。
該当するかどうか、墓地のある自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。

墓じまいでよくあるトラブル事例と回避策

墓じまいでよくあるトラブル事例と回避策

墓じまいは、関係者の心情や金銭が絡むため、慎重に進めないとトラブルに発展する可能性があります。
特に「親族」「寺院」「業者」との間での問題が起こりやすい傾向にあります。

事前にどのようなトラブルが起こり得るのかを把握し、適切な回避策を講じることで、円満な墓じまいを実現できます。

【親族とのトラブル】事前の相談不足による意見の対立

墓じまいで最も多いのが、親族間でのトラブルです。
自分にとっては管理が難しいお墓でも、他の親族にとっては大切な心の拠り所である場合があります。
事前の相談なしに話を進めた結果、「先祖代々の墓をなくすとは何事だ」と猛反対されたり、費用負担を巡って揉めたりするケースは少なくありません。

これを避けるためには、計画の初期段階で、お墓に関わるすべての親族に相談することが不可欠です。
なぜ墓じまいが必要なのか、今後の供養はどうするのかを丁寧に説明し、全員の理解と合意を得るプロセスが重要です。
合意形成は時に難しいですが、根気強く話し合う必要があります。

【寺院とのトラブル】高額な離檀料の請求

寺院墓地からお墓を移す際、寺院から高額な離檀料を請求されるトラブルが発生することがあります。
離檀料は法的な支払い義務があるものではなく、あくまでこれまでお世話になった感謝の気持ちを示すお布施です。

しかし、中には数百万円といった法外な金額を要求されたり、離檀料を支払わないと埋蔵証明書への署名を拒否されたりするケースも存在します。
回避策としては、まず墓じまいを決めたら、できるだけ早い段階で住職に直接、丁寧に相談することです。
万が一、高額な請求を受けて話し合いで解決しない場合は、弁護士や行政書士などの専門家、または宗派の本山に相談することも検討しましょう。

【業者とのトラブル】追加費用の請求や不法投棄

墓石の撤去を依頼した業者との間で起こるトラブルも注意が必要です。
よくあるのが、契約後に「地盤が固かった」「追加の作業が必要になった」などと理由をつけ、見積もりにはなかった追加費用を請求されるケースです。

また、悪質な業者による、撤去した墓石の不法投棄も問題となっています。
このような業者に依頼すると、最終的に依頼主が責任を問われる可能性も否定できません。

対策としては、契約前に必ず複数の業者から詳細な見積もりを取り、作業内容と費用を明確にすることです。
また、業者の実績や口コミを確認し、産業廃棄物処理の許可を得ているかどうかもチェックしましょう。
安さだけで選ぶのは避けるべきです。

墓じまい後の供養方法7選|それぞれの特徴を比較

墓じまい後の供養方法7選|それぞれの特徴を比較

墓じまいを終えた後の遺骨をどのように供養していくかは、非常に重要な問題です。
近年では供養の形も多様化しており、さまざまな選択肢の中から自分たちの価値観やライフスタイルに合った方法を選べます。

ここでは、墓じまい後によく選ばれる7つの供養方法を紹介し、それぞれのメリットや特徴を比較します。
その後どうするかをじっくり考え、最適な納骨先を見つけましょう。

新しいお墓を建てる(一般墓)

墓じまい後、現在住んでいる場所の近くやアクセスの良い霊園に、新しく先祖代々のお墓を建てる方法です。
これまで通り、家族単位で承継していく伝統的な供養の形を維持できます。

メリットは、家族のシンボルとしてお墓を残せることや、親族が集まるお参りの場所を確保できる点です。
一方、デメリットとして、建立に150万円以上の高額な費用がかかることや、将来にわたってお墓を管理・承継していく継承者が必要になる点が挙げられます。
承継者問題が墓じまいの理由であった場合、この選択肢は根本的な解決にならない可能性があります。

寺院や霊園が管理する永代供養墓

永代供養とは、遺族に代わって寺院や霊園が永代にわたり遺骨の管理・供養を行ってくれる方法です。
承継者がいない場合でも無縁仏になる心配がないため、墓じまい後の供養先として最も多く選ばれています。寺院によっては永代供養位牌を用意できる場合もあるため、遺骨の供養方法とあわせて確認しておくと安心です。

メリットは、お墓の管理や掃除の手間がかからず、費用も一般墓を建てるより安価な点です。
デメリットとしては、多くの場合、一定期間が過ぎると他の人の遺骨と一緒に合祀されるため、後から個別に遺骨を取り出すことができなくなる点が挙げられます。
永代にわたって個別に供養されるわけではない点を理解しておく必要があります。

屋内で天候に左右されない納骨堂

納骨堂とは、屋内の施設に遺骨を収蔵するスペースを設けたものです。
ロッカー型、仏壇型、自動搬送式など様々なタイプがあり、都市部を中心に増えています。

最大のメリットは、屋内にあるため天候を気にせず快適にお参りできる点や、駅からのアクセスが良い施設が多いことです。
また、一般墓に比べて費用を抑えられる傾向にあります。
デメリットは、施設によっては年間管理費がかかり続ける場合があることや、建物が老朽化した場合の将来的なリスクが考えられることです。
契約内容をよく確認する必要があります。

自然に還るイメージの樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとして、その下に遺骨を埋葬する供養方法です。
「自然に還りたい」というニーズの高まりから人気を集めています。

メリットは、自然豊かな環境で眠れることや、一般墓に比べて費用が安価な点、そして永代供養が付いている場合が多く承継者が不要なことです。
デメリットとしては、一度埋葬すると遺骨を取り出せないことが多い点や、埋葬場所が共有スペースで個別の墓標がない場合、お参りの対象がやや分かりにくいと感じる可能性がある点が挙げられます。

海や山に遺骨を撒く散骨

散骨は、遺骨を2mm以下のパウダー状に粉骨し、海や山などの自然に還す供養方法です。
特に船で沖合に出て遺骨を撒く海洋散骨が一般的です。

メリットは、お墓を持たないため維持管理費が一切かからないことや、故人の「自然に還りたい」という希望を叶えられる点です。
デメリットは、遺骨が手元に残らないため、お参りをする具体的な対象がなくなることです。
また、どこでも自由に撒けるわけではなく、自治体の条例や法律、マナーを守って節度をもって行う必要があります。
専門業者に依頼するのが一般的です。

自宅で遺骨を保管する手元供養

手元供養は、墓地や納骨堂に遺骨を納めるのではなく、自宅で保管して供養する方法です。
遺骨の全て、または一部をミニ骨壷などに入れて保管したり、遺骨を加工してアクセサリーにしたりする形があります。

メリットは、故人を常に身近に感じられることや、お墓参りに行く手間や費用がかからない点です。
デメリットとしては、手元供養している人が亡くなった後、その遺骨を最終的に誰がどうするのかという問題が残る点が挙げられます。
将来的な供養方法も併せて考えておく必要があります。

複数の遺骨を一緒に祀る合祀墓

合祀墓は、血縁関係のない多くの人々の遺骨を、一つの大きなお墓や納骨室に一緒に埋葬する方法です。
共同墓地とも呼ばれ、永代供養墓の最終的な形態として採用されていることが多いです。

最大のメリットは、費用が数万円からと、他のどの供養方法よりも安価である点です。
承継者も必要なく、管理の手間もかかりません。
デメリットは、一度合祀されると他の遺骨と混ざってしまうため、後から特定の人の遺骨だけを取り出すことは絶対にできない点です。
将来的に分骨などを考える可能性がある場合は、慎重な判断が必要です。
無縁仏や無縁墓になることを防ぐ最終的な選択肢とも言えます。

失敗しない墓じまい業者の選び方3つのポイント

失敗しない墓じまい業者の選び方3つのポイント

墓じまいは、行政手続きから墓石の撤去工事まで専門的な知識が必要なため、信頼できる業者に依頼することが成功の鍵となります。
しかし、数多くの業者の中からどこを選べば良いか迷うことも少なくありません。

ここでは、失敗しない業者選びのために確認すべき3つのポイントを解説します。
無料相談などを活用し、納得のいく業者を見つけましょう。

見積もりの内訳が明確で分かりやすいか

業者を選ぶ際、まず確認したいのが見積もりの内容です。
信頼できる業者は、何にいくらかかるのかを項目ごとに詳しく記載した、透明性の高い見積書を提示します。

「墓じまい一式」といった大まかな記載ではなく、「墓石解体費」「基礎撤去費」「運搬費」「諸経費」など、内訳が細かく明記されているかを確認しましょう。
不明な点があれば遠慮なく質問し、丁寧に説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。
後から追加料金を請求されるトラブルを避けるためにも、書面で契約内容をしっかり確認することが大切です。

行政手続きの代行などサポート範囲が広いか

墓じまいには、墓石の撤去工事だけでなく、自治体への改葬許可申請といった煩雑な行政手続きが伴います。
多忙な方や手続きに不慣れな方にとって、これらの作業は大きな負担となり得ます。

そのため、業者がどこまでサポートしてくれるかを確認することも重要です。
単に墓石の撤去を行うだけでなく、改葬許可申請の代行やアドバイス、新しい納骨先の紹介まで、ワンストップで対応してくれる業者を選ぶと安心です。
サポート範囲が広い業者に依頼することで、手続き全体の流れがスムーズになり、精神的な負担も軽減されます。

実績が豊富で口コミの評判が良いか

業者の信頼性を測る上で、これまでの実績や第三者からの評価は非常に重要な指標です。
業者のウェブサイトで施工事例や実績件数を確認するほか、インターネット上の口コミサイトやレビューを参考に、実際にその業者を利用した人の評判を調べてみましょう。

特に、良い評価だけでなく、万が一トラブルがあった際の対応がどうだったかといった点も確認できると、より信頼性の判断に役立ちます。
長年の経験と豊富な実績があり、利用者から良い評判を得ている業者は、安心して任せられる可能性が高いと言えます。

墓じまいに関するよくある質問

墓じまいに関するよくある質問

墓じまいを検討する中で、多くの方が抱く疑問や不安についてお答えします。

墓じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?

一般的に2ヶ月から半年程度の期間が必要です。
親族との合意形成や新しい納骨先探しに時間がかかったり、書類手続きが滞ったりすると、1年以上の年数を要することもあります。
計画的に進めることが大切です。

墓じまいに補助金や助成金は利用できますか?

墓じまい自体を対象とした補助金制度はほとんどありません。
ただし、ごく一部の自治体では、管理不全の墓地(無縁墓)を整理する目的で、墓地管理者や土地の返還者に対して助成金を設けている場合があります。

離檀料は必ず支払わなければいけませんか?断ることはできますか?

離檀料に法的な支払い義務はないため、支払いを断ること自体は可能です。
これまでお墓を管理していただいた感謝の気持ちとして渡すのが慣例です。
高額な請求に応じる必要はありませんが、一方的に無視するとトラブルに発展しかねないため、丁寧な話し合いが重要です。

まとめ

墓じまいのまとめ

墓じまいは、お墓の承継や管理に関する悩みを解決し、将来の負担を軽減するための有効な手段です。
成功させるためには、親族との十分な話し合い、計画的な手続き、信頼できる業者選びが不可欠です。

本記事で解説した手順や費用、注意点を参考に、後悔のない墓じまいを進めてください。
何から手をつけて良いか分からない場合は、専門業者や石材店が提供している無料相談を活用し、専門家のアドバイスを受けることから始めるのも一つの方法です。

相続の概要や今後の流れをわかりやすくご説明します。相談は15分程度で全国どこからでもご参加可能です。
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