記帳業務に悩んでいる中小企業の経営者や経理担当者の方にとって、記帳代行会社の選定は非常に重要な意思決定のひとつです。
- 「毎月の記帳が手間で本業に集中できない」
- 「自分で記帳しているが、ミスが多くて不安」
- 「アウトソーシングしたいけど、どこを選べばいいかわからない」
この記事では、こうしたお悩みを解決するために、記帳代行会社の選び方を具体的に解説します。
また、料金の相場や依頼前に確認すべき注意点・違法業者を見分けるポイントなど、契約時に失敗しないための情報も詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、記帳代行サービス選びにおける判断軸が明確になり、自社にとって最適なサービスが見つけられるはずです。
記帳代行の導入を検討している中小企業経営者や個人事業主の方は、ぜひ最後までご覧ください。
記帳代行会社を選ぶ前に知っておきたい基礎知識
記帳代行とは何をしてくれるサービスか
記帳代行とは、企業や個人事業主が日々発生する取引データ(領収書・請求書・通帳コピーなど)を基に、帳簿(仕訳帳・総勘定元帳など)を作成する業務を外部に依頼するサービスです。
あくまで「帳簿の作成」が主な業務であり、申告業務や税務判断は原則として含まれません。
これらを希望する場合は、税理士や税理士事務所との契約が必要になります。
記帳代行会社を選ぶ際の重要な比較ポイント
1. 税理士が関与しているか
記帳代行業者の中には、税理士資格を持たずに運営している業者も存在します。
しかし、記帳代行業務の一部には「税理士法に抵触する行為」が含まれる可能性があるため注意が必要です。
たとえば、
- 勘定科目の判断
- 法律に関わる仕訳処理
- 確定申告書の作成
これらは税理士資格を持たない業者が行うと違法行為になる可能性があります。
そのため、選定時には「税理士が監修しているか」「顧問契約が可能か」を必ず確認しましょう。
2. クラウド会計ソフトへの対応状況
現在は多くの企業がクラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生会計など)を活用しています。
クラウド対応の記帳代行会社なら、次のようなメリットがあります。
- リアルタイムでの帳簿確認が可能
- 業務の進捗状況が見える化される
- ペーパーレスで資料の受け渡しが簡単
特に在宅勤務や複数拠点での情報共有が求められる中小企業には、クラウド会計対応の業者が強く推奨されます。
3. セキュリティ体制と情報保護の有無
記帳代行業者に渡す資料には、会社の財務情報や取引先情報など重要なデータが含まれます。
そのため、選ぶ際には以下のような観点から、セキュリティ体制を確認してください。
- ISMS(情報セキュリティマネジメント)やPマークの取得状況
- クラウド環境の暗号化通信の有無
- スタッフによる情報漏洩対策の実施
特にオンラインでのやり取りを行う場合、情報漏洩のリスクを軽視してはいけません。
4. 料金体系が明確であるか
料金体系が不明瞭な業者は避けるべきです。記帳代行は取引量に応じて料金が変動するため、事前に明確な見積りを提示してくれる業者を選びましょう。
記帳代行サービスの料金相場と費用感
一般的な料金相場
記帳代行サービスの料金は、以下のような要素で決まります。
取引件数(月何仕訳か)
帳簿の種類(現金出納帳、売掛帳、買掛帳など)
使用会計ソフトの種類
領収書や請求書の整理有無
以下は一般的な料金相場です。
事業規模 月間仕訳数 月額料金の目安
- 個人事業主 ~100件 5,000円〜10,000円
- 小規模法人 ~200件 10,000円〜20,000円
- 中規模法人 200件以上 20,000円〜50,000円
費用に含まれる主なサービス内
料金に含まれる内容は業者により異なりますが、以下の業務が含まれることが多いです。
- 領収書・請求書の仕訳入力
- 試算表の作成
- 月次・年次帳簿のPDF納品
- 会計ソフトへのデータ入力
「追加費用が発生する作業(例:領収書のスキャン、郵送対応など)」については、契約前に確認することが重要です。
記帳代行業者を選ぶときの注意点
1. 違法業者に注意
「格安・即日対応」をうたう業者の中には、税理士資格を持たずに税務判断をしている違法業者も存在します。
こうした業者に依頼した場合、申告時に不備が見つかり、経営者が罰則を受けるリスクもあります。
契約前には、
- 「税理士が関与しているか」
- 「税務業務をどこまで対応しているか」
を確認し、違法なサービス提供がないか慎重にチェックしましょう。
2. 対応範囲が自社のニーズに合っているか
例えば、以下のようなポイントを比較しましょう。
- 月次処理だけでなく、年次資料の作成も依頼できるか?
- 通帳コピーや証憑の整理は含まれているか?
- 仕訳の根拠説明や相談が可能か?
- 税理士と連携して確定申告や決算書作成まで依頼できるか?
表面的な「安さ」だけで選ぶと、最終的に手間が増えたり、別途税理士への相談費用がかさむこともあります。
比較表で見る!記帳代行会社選びのチェックリスト
以下は、記帳代行会社を選ぶ際に確認しておきたい比較ポイントのチェックリストです。
チェック項目 確認すべき内容
- 税理士関与 税理士が監修・対応しているか
- 料金体系 明朗で、追加料金の発生有無が明記されているか
- 業種対応 自社業界への対応実績があるか
- 会計ソフト 自社の会計ソフトに対応しているか(クラウド含む)
- セキュリティ ISMSやPマーク取得、情報保護体制が整っているか
- 対応スピード 月次締め処理など、納期遵守が徹底されているか
- コミュニケーション 定期的な報告や質問への対応体制があるか
まとめ:信頼できる記帳代行会社を見つけて経理を効率化しよう
記帳代行会社の選び方を誤ると、かえってトラブルや二度手間になる可能性もあります。
しかし、信頼できる記帳代行業者に出会えれば、経理業務の大幅な効率化と正確な帳簿管理が実現できます。
本記事のポイントまとめ
- 記帳代行は帳簿作成に特化したアウトソーシングサービス
- 選ぶ際は「税理士関与」「セキュリティ」「クラウド会計対応」が重要
- 料金は月額5,000円〜50,000円程度で、取引量によって変動
- 違法業者や格安業者には要注意
- 事前の比較と見積もり確認が失敗回避のカギ
もし、「自社に合う記帳代行会社を探したい」「費用対効果を確認したい」といったお悩みがある場合は、税理士事務所が提供する記帳代行サービスを選ぶことで、より安心して業務を任せられます。
当事務所では、クラウド対応・業種別対応・税理士監修の記帳代行プランをご用意しています。
初回無料相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。